二人で刻んだ風のレコード
秘密のラックに仕舞ってるんだ
夜明けの幻に佇んでうとうと眠るから
きっとこれは僕が造り出した
時間を箱庭にした世界なんだ
すれ違う人は皆知った顔で
最後に出逢った姿のままだった
無くなった駅前の公園を散歩して
飾り物ぶら下げた君を探してみた
透明なあの恋にいつも手を引かれて
記憶を巡る旅へ
二人で刻んだ風のレコード
擦りきれるほどに繰り返した
いつしか再生できなくなって
置物になったけど
瞼の裏に残ってるんだ
耳を澄ませれば聞こえるんだ
季節は流れ年を重ねて
色褪せてゆくけど